口腔ケアで、お口の中をキレイに保つことは、さまざまな病気の予防にもつながることが分かってきています。予防歯科のページでも、歯周病と糖尿病や誤嚥性肺炎の関わりについて説明しています。
その他の身近な病気、風邪やインフルエンザの予防にも歯磨きが大事です!お口の中の歯周病菌は、ウイルスの酵素を活発化させるため、ウイルスがのどの細菌の中に入りやすくなって被害が拡大すると言われています。
実際に、介護施設で歯科衛生士が高齢者へ口腔ケアを行うことで、インフルエンザの発症率が大幅に減少したという事実があります。逆にいうと、お口の中の清掃を怠ると、虫歯や歯周病だけでなく、その他の病気のリスクも高まることになります。
動画でご説明がある通り、歯磨きを怠り、お口の中が汚れていると、お口の中で悪玉菌が増殖します。そうすると、ウイルスが増殖しやすくなったり、細胞に入り病気が重症化する恐れがあると言われています。
今の時期だからこそ、ご家庭での丁寧な歯磨き、歯科医院で行う口腔ケアに、正しい理解を持って取り組んでほしいと思っています。
お口の中をキレイで健康に保つには、「毎日の歯磨き」が最も大事なことです!
しかし、毎日の歯磨きでは、どうしても取りきれない汚れが発生します。それから「たまに歯磨きをさぼってしまう方」「歯磨きの仕方を教わったことが無い方」というも、いらっしゃいますよね。
お口の中をキレイで健康に保つには、自宅での歯磨き(セルフケア)に加えて、定期的な歯科医院での口腔ケア(プロケア)を受けていただくことをおすすめします。
歯科医院で行う口腔ケアとは?
歯科医院で行う口腔ケアでは、主に次のことを行います。
- お口の中の検査
- 歯のクリーニング(スケーリング・PMTCなど)
- フッ素塗布
- 歯磨き指導
- 歯磨きの練習(トレーニング)
歯のクリーニングでは、知らない間に磨き残してしまった部分や、歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット内の歯の根の部分の汚れを、歯科医院でキレイに磨き上げて汚れを取り除きます。
歯と歯ぐきの正しい磨き方は、その人の歯並びや歯磨きの癖などのため、一人ひとり違います。また、年齢によってもお口の中の状態は変化していき、歯磨きの仕方も異なってきます。
歯磨き指導では、あなたに合った、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシなどの正しい使い方をお教えします。歯科医師や歯科衛生士と一緒に、使い方を練習して、ご自宅でも行えるようにしていきます。
ぜひ、歯科医院を上手に活用して、おひとりお一人にあった口腔ケアに取り組んでほしいと思います。