年齢とともにお口の状態は変化していきます。その変化・お口の状態にあわせたお口のケアが大切です。
生えてきたばかりの永久歯は、やわらかく酸に溶けやすいため、むし歯になりやすいです。また、永久歯は乳歯の下で成長していますので、いずれ永久歯に生え変わるからといって乳歯のむし歯を放置すると、その後に生えてくる永久歯の歯の質や、歯並びに悪い影響を及ぼしてしまいます。
お子さまのお口の状態にあったケアを行うためにも、成長期のお子様は年に数回(2~3回)ほど歯科医院でお口の状態をチェックしながら、ご家庭でも正しいケアを行ってほしいと思います。
むし歯の原因菌は糖分を栄養にして酸をつくります。この酸によって歯の表面にあるカルシウムなどのミネラル成分が溶け出すとむし歯になるのです。
フッ化物はこのむし歯を予防する効果があります。その効果は以下の3つです。
- 再石灰化の促進
歯から溶け出したミネラル成分を戻す(再石灰化) - 歯の質を強くする
歯の表面のエナメル質に取り込まれ、酸で溶けにくい性質にする - 酸の産生を抑える
むし歯原因菌の活動を抑えて、酸を作る能力を抑制する
このフッ化物配合歯磨剤は、歯が生え始めたばかりの乳幼児から成人や高齢者まで使用できます。フッ化物配合歯磨剤を使うことで、むし歯予防効果が30~40%あります。
毎日のフッ化物配合歯磨剤にくわえて、歯科医院で高濃度のフッ化物を歯に直接塗る方法(フッ化物歯面塗布)を年に数回おこなうと、むし歯予防効果が高まります。
当院では、歯石除去などのクリーニングが終わった患者様には、最後にフッ化物歯面塗布を行っております。
当院では、お子様の歯並びの相談も受付けております。ベテラン矯正医がお悩みやご希望をうかがい、治療法をご提案いたします。
成長期のお子様の場合、大人になってから相談にお越しいただく方に比べると、治療法の選択肢が広がります。正しい知識を身に付けたうえで、お子様にとって最適な治療法や治療開始時期をご検討していただくことができます。
また、子供のころに歯並びをキレイにすることで、歯がしっかりと磨けるようになり、虫歯や歯周病になりにくいお口の環境をつくることができます。
出っ歯、受け口、デコボコの歯など、お子様の歯並びが心配な方、また将来の歯並びがご心配な方など、どうぞお気兼ねなくご相談ください。